【博士の就活】何月から始めれば良いの?

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就活

博士学生、あるいは博士進学を考えている修士の方の中には、企業への就職を考えている人もいると思います。

しかし、「博士の就活は、B4や修士卒での就活とは大きく異なることはご存じでしょうか?

例えば、日本経団連(大企業が集まった団体)の「採用選考に関する指針」の手引きには以下のように書かれています。

指針の規定は、日本国内の大学、大学院修士課程、短期大学、高等専門学校の卒業・修了予定者が対象となる。大学院博士課程(後期)に在籍している院生は対象とならない

このため、B4、修士卒の学生の採用活動開始時期はある程度制限がかかっていますが、博士学生に対しては理論上いつでも採用活動を行ってよいことになります。

しかし、博士学生は研究も忙しいので、なるべくなら短期間で就活をクリアしたいですよね。

そこで、私Janは、ずばり博士2年の10月から就活を始めることをお薦めします

※ただし、これは「10月から本腰を入れて就活に取り組める環境にある場合」の話であり、研究室の事情などで就活の時間が十分に取れない方はもっと早く就活を開始する必要があります。

本記事では、その理由について説明していきます。

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採用開始時期がB4・修士よりも早い

B4・修士の採用活動は、一般的に卒業の約1年前の3月1日から本格的にスタートします。

一方、博士学生の採用は、博士2年の終わりの3月にはすでにほとんど終了しています

博士でも修士と同じルートで採用審査を受けることは可能ですが、修士学生の数は博士に比べ圧倒的に多いため、企業側が一人一人の審査にかけられる時間はどうしても短くなります。

この場合、博士学生の最大の武器である研究の詳細なアピールがしづらくなるため、博士にとっては不利です。

ではいつから博士学生の採用が始まっているかというと、博士2年の10月にはすでに始まっています

でも焦らないでください。ほとんどの場合締め切りはまだです。

ただし、製薬業界などでは、書類提出の締め切りを11月に設定している企業もあります

このため、10月には企業の採用ホームページに登録し、早めに締め切りをチェックしておきましょう。

学会が一段落する

2020年は新型コロナウイルスの影響で学会の中止が相次ぎましたが、一般的には3月と9月が学会シーズンであり、10月には学会発表も終わって時間が取れるようになります。

このため、秋の学会シーズンが終わったら就活に集中しましょう

「学会でもらった質問やアドバイスを基に実験をやりたい!」という方もいるでしょうが、ここは将来のためにぐっと堪えましょう。

前節でも述べましたが、就活がうまくいけば翌年の3月の時点で就活はほぼ終了しているので、その後は研究に集中できます。

インターンには必ずしも参加しなくてよい

博士学生向けのインターンを募集している企業もあるのですが、通常インターンの募集は夏に行われ、10月の時点ではすでに終了しています

冬に短期のインターンを募集している企業もありますが、こちらはB4・修士学生向けです。

ただ、インターンへの参加は内定獲得のプラスになるとはいえ、かなりの時間がとられてしまうことも確かです。

肝心の研究がおろそかになってしまうと、就活全体に悪影響が出るだけでなく、博士号の取得まで危うくなる恐れがあります。

私自身も、企業インターンには一切参加しませんでしたが、内定を頂くことはできたので、無理にインターンに参加する必要はないです。

一方で、もし意中の企業が既に決まっているなら、博士2年の6月からインターンの情報が出ていないか気を配っておきましょう

また、例えばアステラス製薬では、博士学生のみを対象とした採用活動としては合宿のみを行い、通常の面接での採用は行わなかったこともあるそうです。

このように、ごく一部ではありますが特殊な採用方法を採っている企業にも注意が必要です。

自分の経験

ここまで、「博士の就活は10月に始めたほうが良い」と書いてきましたが、私自身が就活を始めたのは12月でした(苦笑)。

自己分析など、就活の準備段階についてはそれ以前から進めていたものの、エントリーなどの具体的な活動は11月まで全く手を付けていませんでした。

12月1日に大学主催の博士学生向け合同企業説明会があったので、「この日から就活に集中しよう!」と考えていました。

この説明会すると、驚くべきことに、とある製薬企業は書類提出の締切期限がその説明会のわずか1週間後だったのです。

このため、大慌てでエントリーし、テストセンター受験、履歴書用の写真撮影、書類作成などを進めました。

何とか乗り切れましたが、本来であればもっと計画的に進めたほうが良いですよね。

ジャン
ジャン

私のように慌てることが無いよう、就活は遅くとも10月から始めましょう!

まとめ

今回は、「博士はいつから就活を始めれば良いか?」について解説しました。

私の結論は、「就活は博士2年の10月から始めるべき」です。

  • 博士学生向けの採用はスタートが早く、11月に締め切ってしまう企業もある。
  • 学会シーズンが終わり、時間に余裕が出る。
  • 夏に行われるインターンには必ずしも参加しなくて良い。

注意してほしいのは、「説明会への参加や採用ホームページへのエントリー」を始めるのが10月であり、自己分析など、就活の準備はそれよりも前に始めたほうが良いです

自己分析にどのくらい時間がかかるかは人によってまちまちなので、いつ始めるべきか決めるのは難しいです。

ただ、「自分が何をしたいのか見直してみる」というだけなので、難しく考えず、とりあえずやってみることをお薦めします。

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