【博士就活体験記4】三井化学

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就活

理系大学院で博士学位を取得し、2020年から化学メーカーで働いているJan(ジャン)です。

「博士就活体験記」では、私が博士新卒採用に応募し、面接を受けた体験を紹介します。

今回は、三井化学株式会社です。

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就活前からの関わり

実は、私Janは就活を始める前から三井化学の方とお会いする機会がありました

修士2年の時、私は学振DC1に不採用となってしまったため、所属していた専攻が募集していた博士学生向けの奨学金に申し込みました。

この奨学金は少し変わっていて、「産業界で活躍する博士人材を育成する」という趣旨で設立されています。

このため、大学が企業からの出資を募り、この趣旨に賛同した企業が出したお金によって奨学金が賄われています。

幸運なことに、私はこちらの奨学金に採用してもらえました。

奨学生は半年に一度、出資企業の方に自分の研究内容を発表する会と、その後に行われる懇親会に参加します。

そこで、三井化学の新規テーマ探索を取りまとめている(結構偉い)社員の方とお話しする機会がありました

その方のお話しによると、三井化学では化学とデザインの融合により新しい付加価値を生むという方針を推進しているということでした。

例えば、デザイナーの方と組んで、三井化学が開発した新素材を使った新規な商品を生み出す、といったものです。

このため、プロダクトデザイン等に興味がある方は、それをアピールすると採用に有利になるかもしれません

こちらの社員の方には私の研究にも興味を持ってもらい、後日別の社員の方2人が私のいる研究室を訪問しに来てくれました。

このように、事前の繋がりがあったこともあり、三井化学での就活はうまくいくのではないかという期待を持っていました。

ジャン
ジャン

しかしこの期待は、もろくも崩れ去るのだった…

博士学生向け企業説明会

博士学生の採用を行っている他の企業と同様、三井化学も新卒採用ページでエントリーすると博士学生向け説明会への参加が可能です。

私は1月の中旬に汐留の会場で参加しました。

こちらの説明会は、やはり「デザイン」をかなり重視していると感じました。

まず部屋に入ると、ポップな音楽が流れており、部屋の壁も楽しげにデコレーションされています。

机には通常のパンフレットの他に、6角形の紙が連なったものがきれいに折り畳まれた形状の資料もおかれていました。

私は化学メーカー3社の博士学生向け企業説明会に参加しましたが、このような形で説明会を行っていたのは三井化学だけでした

普通は、ただの会議室の机にパンフレットが置かれているだけで、もちろん音楽も流れていません笑

恐らく、説明会のアレンジをデザイナーに依頼しているのだろうと思います。

一方で、説明会の司会となる社員(若い女性社員と中堅男性社員の二人)の方の進行は至って普通だったので、ポップな会場の雰囲気と不釣り合いな様子でした。

特に、中堅男性社員の方は、何か焦っているというか、せかせかした雰囲気がありました

デザインを重視するという会社全体としての方針が、現場にはまだ浸透しきっていないのかなと感じました。

説明会の内容としてはオーソドックスで、会社の説明を聞いた後、班に分かれて社員の方に質問してお話を伺うという形式です。

参加している社員の方たちは研究開発部門の方が多かったと記憶しています。

三井化学というと財閥系でお堅そうなイメージがありますが、社員の方の中には個性的なキャラの人もいて面白かったです

エントリーシート

ウェブ上で入力するエントリーシートは、どの企業も入力ページの見た目がほぼ同じなのですが、三井化学だけは完全に別物でした。

恐らく、他社に委託せずに自社でエントリーシートの入力ページを作成しているのだと思います。

一方、質問の内容は他の企業と大きくは変わらないものでした。

ただ、学士卒採用と共通のフォーマットを使っているようで、「趣味・特技」や「その他特記事項(留学経験、就業経験等)」といった、博士学生向けのエントリーシートではあまり見かけない質問もあったので、そこは要注意です。

一次面接

会場に到着後は、ロビーの机で他の学生と共に待ちます。

机にはお菓子も用意してありました。

一人ずつ呼ばれ、個室で面接が行われます

廊下も部屋も緑とオレンジを基調とした色使いになっており、ここもデザインを前面に押し出しているように見えました。

面接官は一人のみで、私の場合は50歳台くらいの男性の社員の方でした。

質問の内容は正直あまりよく覚えていないのですが、企業説明会でも感じた「焦っている、せかせかした印象」を受けました

私はかなりのんびりしているタイプなので、この時は率直に「あんまり合わないな~」と感じました。

私は「就活では、自分のキャラまで偽るのはやめておこう」と決めていたので、普段通りに話していましたが、三井化学を受ける方は、のんびりした学生だという印象をむやみに与えないよう注意した方がよいと思います

面接の結果

一次面接の結果、不採用となりました。

面接官の方も僕と同じく、「あんまり合わないな~」と感じたのだと思います。

ただし、忙しそうなオーラを感じたのは共に汐留本社に勤務している人事の方であり、三井化学全体で見れば、実に様々な方がいるのだと思います

実際、企業説明会でお話しを伺った社員の方たち(大阪など、各地の研究所などで勤務している)からは、「合わないな」という印象は全く受けませんでした。

三井化学 まとめ

今回は、三井化学株式会社の博士学生を対象とした採用審査を受けた体験を書きました。

ポイントは以下の通りです。

  • 化学とデザインの融合を推進している(少なくとも2019年時点では)。
  • 博士学生向け企業説明会に参加できる。
  • 汐留本社で一次(人事)面接を受ける際は、のんびりした奴だと思われないように注意!

最後のポイントはあまり一般性がないかもしれませんが、一応心の準備しておくとよいと思います。

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