理系大学院で博士学位を取得し、2020年から化学メーカーで働いているJan(ジャン)です。
「博士就活体験記」では、私が博士新卒採用に応募し、面接を受けた体験を企業ごとに紹介します。
第2社目は、化学メーカーの住友化学株式会社です。
博士学生向け会社説明会
博士学生新卒採用のホームページでプレエントリーすると、博士学生向け会社説明会への参加予約が可能になります。
日程は複数用意されていますが、人気のある日程から先に埋まっていくため、なるべく早く予約を入れておきましょう。
説明会には、12人ほどの学生が参加しました(全員スーツ)。
始めに、パンフレットやスライドを見つつ、会社の理念や事業に関する説明を受けます。
この時、説明してくださったのが中国人の女性(日本語はうまいですがネイティブではない)だったのが印象的でした。
後半は、技術系の社員の方と話す時間でした。
社員の方が2人ずつ各テーブルに分かれ、学生も各グループに分かれて、それぞれのテーブルで互いに自己紹介した後お話を伺ったり質問したりします。
1つのテーブルで20分ほど話したら学生が時計回りに移動し、別のテーブルでまたお話を伺う、という流れをすべてのテーブルで行いました。
社員の方たちはとても落ち着いていて、若手の方もいたのですが、「大人びているな」という印象を受けました。
エントリー ~ 書類審査
前回の記事で書いた第一三共株式会社は、他の製薬企業と同様エントリーの締め切りが12月の上旬と非常に早かったです。
現在はもっと早まっているのかもしれません。
化学メーカーの締め切りは製薬業界寄りは遅く、1~2月でした。
住友化学のエントリー締め切りは1月中旬ごろだったと思います。
エントリーシート
住友化学のエントリーシートは、以下のように項目がかなり多いです。
- 研究概要:600文字
- 業績リスト(学会発表、学術論文など):300文字
- 仕事における将来のビジョン:300文字
- 当社に興味を持った理由:200文字
- 研究テーマ以外で力を入れて勉強してきたこと:200文字
- 学生生活の中で学業以外に力を入れてきたこと:200文字
- 生き方を変えた、試練を乗り越えた、新しい価値を創造した、またはリーダーシップを発揮した経験:200文字
- 自己PR:200文字
- その他にも、自分の長所・短所など:各50文字
すべて書くのはかなり骨が折れます。
また、業績リストは発表タイトルなどを入れてると簡単に制限時数を超えてしまうので、学会名(雑誌名)と発表年だけ記入しました。
特に厳しいのが、「研究テーマ以外に力を入れたこと」「学業以外に力を入れたこと」「~~の経験」の3項目を書かねばならないことです。
最後の「~~の経験」は研究関連のことを書くとしても、その他の2項目は研究以外の内容を書く必要があります。
ただし、私は最後の「自己PR」の部分に研究の経験に基づいたアピールを書きたかったので、研究以外のエピソードを3つ絞り出すことになりました。
悩んだ結果、以下のような内容にしました。
- 「研究テーマ以外に力を入れたこと」:英語の勉強
- 「学業以外に力を入れたこと」:家庭教師のアルバイト
- 「~~の経験」:サークルの代表を務めた経験
「研究以外に力を入れたこと」の質問が複数来ても対応できるよう、話のネタを準備しておこう!
研究概要
「エントリーシートにも研究概要書いたのにまた書くのかよ!」と当時は思いましたが、書くしかないですね笑
こちらはPDFで1~2枚です。
業績リストはエントリーシートに書いたので、こちらには入れませんでした。
基本的に学振特別研究員の申込用紙と同様のポイントを押さえて書けばよいので、以下の記事も参考になると思います。
書類提出後、無事書類選考通過の連絡が来ました。
前編のまとめ
本記事では、住友化学株式会社の博士学生を対象とした採用プロセスの内、面接前までの経験を書きました。
ポイントは以下の通りです。
- 早めにプレエントリーし、博士学生向け会社説明会への参加予約を行う。
- エントリーシートは書く項目が非常に多い。
- 研究以外の内容について、少なくとも2つのエピソードが必要。
住友化学の面接はこの後3回受けることになったのですが、この経験は次の記事でご紹介しようと思います。
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